フルートオーケストラ
アンサンブル・チコ ~Flute Orchestra Ensemble Chico~
ここではアンサンブル・チコで使用している4種類のフルートを紹介します。
〈写真の並び…上から、バスフルート、アルトフルート、フルート(H管)、ピッコロ〉
◆フルート(個人所有)
全長は約65㎝。コンサートフルートやグランドフルートとも呼ばれています。
通常、ピアノの中音のドの音から3オクターブ上の音域を担当しますが、H管の足部管を使用することで中音 ドの1音(1度)下のシの音まで出すことができます。
チコでも数人のメンバーがH管フルートを使用しています。
◆ピッコロ(サークル所有数1本)
”小さい”という意味のイタリア語「ピッコロ(piccolo)」で呼ばれるこの楽器は、全長は約34㎝とフルートの半分くらいの長さです。
フルートより1オクターブ高い音域を担当し、フルートオーケストラの最高音域を受け持ちます。
担当メンバーからのひと言…
「くっきりとした明るい音が特徴で、華やかな旋律を奏でたり、オーケストラ全体の輪郭を作る役割をしたりします。高い音域の音はよく響いて、と
ても目立つので、演奏するときはかなり緊張します。また、音程が不安定になりやすいため、低音域の音の上にうまく乗るようなイメージで演奏することを心がけています」
◆アルトフルート(サークル所有数2本)
全長約90㎝とフルートの1.5倍の長さがあり、フルートより4音(4度)低い音域を担当するG管の楽器です。
フルートオーケストラの低音域拡大のためだけではなく、ソロ楽器としても多く使用されます。
担当メンバーからのひと言…
「重さや指の間隔がフルートとは違うため、しばらく演奏していると腕が痛くなり右手の小指が攣りそうになります。低音の柔らかな音色と、
中音の甘くて優しく包み込むような音色がとても魅力的です。フルートとバスフルートの音域の間をなめらかにつなげられるように意識して演奏しています」
◆バスフルート(サークル所有数2本)
全長約130㎝と長く、通常のフルートの形態ではキィに指が届かなくなるため、頭部管がU字型に曲げられています。また重さは約1.2㎏あり、奏者の負担軽減のため 胴部管に支持棒を取り付けて演奏することもあります。
フルートより1オクターブ低い音域を担当し、アンサンブルを豊かにするためにはなくてはならない楽器です。
担当メンバーからのひと言…
「重量約1.2㎏! 担当になった当初は肩こりや筋肉痛になりました。息の量もフルートより多く使うので演奏はまさに体力勝負です。でも、
バスを吹くようになってから肺活量が増しました。吹き方のイメージはビール瓶を口にあててボォ~っと音を出す感じですが、実際にはもっと息を使うため一升瓶を吹いているような感じです。アンサンブルを支え、ハーモニーの要になる演奏ができるよう頑張っています」